当社社員が語る技研工機と仕事、ものづくり
製造と設計の現場で活躍する社員たち。彼らが語る「技研工機」とは? 仕事のやりがい、将来の夢とは?──
ここでは、樹脂原料ペレット製造装置=ペレタイザー「ストランドカッター」の設計・製造、各種産業機械用精密部品の加工・製造を手がけるの技研工機株式会社で日夜、技術を磨き続ける彼らの姿と、コメントをご紹介します。
社員インタビュー「ものづくりを愛する技術者集団」
Interview01
ひとつとして同じ仕事はない、日々新しい挑戦。
オールマイティーな技術者を目指したい。
森実 健太郎
製造部 2001年入社
大学生の頃はガソリンスタンドでアルバイトをしていました。車の整備などで部品や工具を扱うようになって、「そういえばモノづくりが昔から好きだったな」と気がついて。就職するならモノづくりをしている企業だと考えるようになって、色々と調べていくうちに「技研工機」にたどり着いたんです。
社名が、技を研く、と書いて「技研」だったので、モノづくりにこだわっていそうなイメージもあって、自分から電話をかけたのが、なんと大学4年生の2月。その当時、採用担当をしていたのが今の社長で、「採用していますか?」と電話をかけたとき、「いつ卒業?来年?」と聞かれました。私が「いや、卒業は来月です」と言うと、かなり驚いた様子でしたが、「とりあえず一度来てみますか?」という話になり、運よく拾っていただけました。本当にあの時のことは今でも感謝しています。
私は製造希望だったので、入社1年目は工場でさまざまな部署を体験しました。フライス盤という機械で金属を削る工程を実習しましたが、最初は先輩が削った金属のバリ取りをしたり、段取りしてくれたものを機械にセットしたり。それと並行して、実習で旋盤や研磨などいろいろな技術を体感できたのが、すごく面白かったですね。ワイヤー放電加工という鉄を切るワイヤーをどう動かすかプログラミングしたり、モーターを分解してもう一度組み立ててみたり。モノづくりの世界を知れば知るほど、仕事が楽しくなっていきました。
そして1年が過ぎ、希望する配属部署を聞かれ、私は旋盤を選びました。汎用旋盤という金属を回しながら、マニュアルで削っていく熟練の技術に興味を惹かれたんです。最初はNC旋盤というコンピューター制御で、自動で金属を削るための座標などを打ち込む業務を担当しました。その数年後、ついに自らの手で金属を削る汎用旋盤に挑戦することになりました。ただ、当然ながら最初はまったく感覚が分からないんです。頭では手順を理解していても、手先の技なので思い通りにいかない。ベテランのスタッフが研いだ刃物と、自分がやったものとでは全然、仕上がりが違うんです。
「いつかは先輩を抜いてやる」という気持ちで来る日も来る日も旋盤と向き合いました。そして経験を重ねていくうちにコツもつかめるようになってきて、作業スピードもどんどん早くなりました。そうした自分の成長が実感できるのも、モノづくりの醍醐味かもしれません。
そうして旋盤の機械は大体扱えるようになったころ、マシニングセンタの部署に配属になり、いつしか現場のリーダーも任せてもらえるようになりました。リーダーになると手順書や工程表を作成したり、納期や人員の管理もします。それから旋盤や研磨など、複数のグループのリーダーを任され、2つある工場のうちのひとつのマネージャーに就任しました。上のポジションになると、お客様と打ち合わせしながら、試作品づくりにも取り組めます。難しい注文でも、何とか苦労して製品が完成したときは、本当に充実した達成感が得られますね。
工場に最新の機械を導入するために、国に補助金を申請したのも、いい経験になりました。申請する書類を作るために、機械のことを隅々まで調べ、業界の状況から、この機械があればどういうことができるのか。それがどういった市場規模があるのかなど、色々な人のアドバイスをもらいながら2~3ヶ月かけて取り組んでいきました。実際に補助金の申請が下りて、四国初上陸の機械が工場に入ったときは、本当に嬉しかったです。
技研工機は、「ひと味ちがうモノづくり」を大切にしている会社です。他ではやらないようなこと、他では真似できないことを取り入れて、日々モノづくりを研究をしています。ハンドワークの技能だけでなく、新しい工具や機械も、根っからモノづくりが好きな社長が展示会などで見つけてきて、積極的に導入しています。他社ではできない、どんな難しいことでもチャレンジする。それが技研工機のモノづくりの真髄なんだと思います。
取引先にはトップクラスのメーカーが多いのですが難しい課題を解決できる技術があるからこそ、私たち技研工機に依頼が寄せられています。お客様目線を常に持って、課題を見極めて、それを解決するためにベストを尽くす。大手メーカーを技術で支える会社だからこそ、モノづくりが好きな方にはやりがいの大きい環境だと思います。
仕事というのは結局、人生のほとんどの時間を費やすものです。だから夢中になれる仕事をした方がいい。仕事で幸せを感じられなければ、人生も幸せではないですから。何事も一生懸命やれば楽しくなる。その一生懸命になれる仕事を見つけて欲しいですし、それが技研工機であったら嬉しいなと思います。